6月の第三日曜日は父の日です。父の日は1910年、アメリカ・ワシントン州に住む男性が過労で亡くなった妻に代わって6人の子どもを育て上げたことに感謝する催しを教会で行ったことが起源とされています。その男性の誕生日にちなんで6月に開催されていたものが次第に全米に定着するようになり、1972年に正式な国の記念日として6月の第三日曜日に制定されました。ある育児雑誌の調査によると、理想の父親像第一位は、タレントの杉浦太陽さん、第二位は、つるの剛士さんでした。理想のパパの条件では「家族の時間を大切にする」「育児を積極的にする」「ママを大切にする」がベスト3でした。2021年の厚労省が調査によると、男性の育休取得率は 13.97%。取得日数も「5日〜2週間未満」が 26.5%、次いで「5日未満」が25.0 %と、2週間未満にとどまっているケースが5割を占めています。育児参加はまだまだという感じですね。こんな現実ですから、子どもと多くの時間を過ごしているイメージのあるタレントが「理想の父親」となるのでしょうね。
同じ調査で「自分のパートナーが理想のパパだと思いますか?」という問いに対して、71%が「とてもそう思う」「まあ、そう思う」と答えています。興味深いのは「とてもそう思う」「まあ、そう思う」と答えている人が多いのは女性で男性は「どちらとも言えない」と答えている人が最も多いことです。男性の謙遜でしょうか?それとも、本当はもっといいパパであるべきなのに、実際はなかなかできていない、という厳しい自己評価なのでしょうか?40代になると、自分のパートナーが理想のパパだと「とてもそう思う」「まあそう思う」という人が20代、30代より少なくなってしまい、反対に「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」が増えてしまいます。40代になるとだんだんダメパパの馬脚が現れてくるのでしょうか...?
40代というと、子どもが思春期にさしかかる年代であることも多いと思います。自我がより際立ち、心理的に不安定になるこの時期に、頼り甲斐のある人生の先輩として大所高所から見守ってくれる父親であってほしいと思います。
園長 永井 洋一